さわやかな秋風の中に、きんもくせいの甘い香りがふんわりと漂うこのごろです。

そして温かいお茶にホッと心が和むいい季節ですね。

最近読んだ本の中で、 「和ロマテラピー」 という言葉を見つけました。

有吉 玉青さんという著者の、「お茶室の冒険」という 本です。

私生活で茶道のお稽古を続けていらっしゃる有吉さんは、お茶の教室では、そこに集った皆が、

共にお茶やお菓子を味わい、会話をし、季節を感じながら心楽しく過ごすこと、

畳に座ると不思議と落ち着く感じ、着物の絹の香りや、お香の薫りに心安らぐ感じ、

それらはお茶をする場のもたらすもので、ひそかに 「和ロマテラピー」 と呼んでいるそうです。

春芳茶園では店頭で、自家製のほうじ茶を炒っています。

その香ばしい香りに、お店の前を通る皆さんが、ふっと目を細め 「いい香りー!」

などと言って下さると、何だか私もうれしくなります。時には小さいお子さんが

「いいにおいがする!」と、興味津々に茶箱の中を覗いている、ほほ笑ましい光景も見られます。

ある時などは、 「香りのカーテンがかかってるみたいね。」と、素敵な言葉をかけて下さったお客様も

いらっしゃいました。私は、これもひとつの  「和ロマテラピー」 なのかなと思いました。

春芳茶園ならではの 「和ロマテラピー」 をたくさんみつけて、

お客様をおもてなししたいと思います。

樋代

 

 

 

 

 

 

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