新茶Q&A
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4月後半から5月初旬にかけて
全国からサクラの便りが届き春本番を迎える頃、全国の茶畑では、豊かな太陽の光をいっぱいに受けて、お茶の新芽がいっせいに芽吹きます。
「夏も近づく、八十八夜♪~」という「茶摘」という歌があるように、立春から数えて88日目前後を「八十八夜」と言って、お茶にとっては一番の「旬」の時期となります。
お茶は、この期間(年により前後しますが、静岡では4月20日頃から5月10日頃)に摘まれたお茶を「新茶(一番茶)」と呼び、このお茶を1年間しっかりと保存して販売していきます。
稀ですが、お客様の中で、
「新茶は香りだけで味がないのよね。だから新茶じゃないお茶がいいの・・・」
とおっしゃる方がいますが、それは少し誤解しております。 なぜなら、この新茶の期間に年間のお茶の約40%以上は摘まれており、それを中心にお茶屋さんは販売していくからです。 もし、新茶の時に購入されたお茶が「香りだけで味がないお茶」だったとしたら、
■ そのような傾向のお茶を販売しているお茶屋さん ■ 早く販売したいと準備された新茶販売のときだけの一時的なお茶
のどちらかです。
あなたが飲んだいつかの「あー美味しいお茶だなぁ~」と感じたお茶も「あー香りだけで味がないなぁ~」と感じたお茶も、新茶(一番茶)の可能性が高いです。
ぜひ、覚えておいてください・・・ 「新茶(一番茶)はその年の一番「旬」の時期(お茶にとってベストシーズン)に摘まれたお茶で、そのお茶は年間通じて販売されるものです。
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A.
「春芳茶園の新茶はことわざで表すなら、「急いては事を仕損じる」です。」 |
多くのお茶屋さんは、
新茶シーズンは少しでも早く新茶を販売したい気持ちでいっぱいです。
なぜなら、一番の稼ぎ時であり、お茶の一番活気がある時期だからです。
それは、当社も同様です。
そして日本人は「旬」のものが大好きなのです。秋ならサンマ、春なら新茶なのです。
ですから、いろいろなお茶が出てきます。今の時代は「他と一緒ではない、他にはない」が大流行です。
そして御中元もお歳暮も旅行予約も「早割や早特」という言葉があるように、お茶も新茶時期に早く販売してお客様に喜んでもらおうという考え方が生まれました。
いろいろなお茶を創意工夫して作り、お客様に喜んでもらう努力をすることは素晴らしいことだと思います。
しかしその結果、新茶は「香りだけで味のないお茶」というイメージもでてくるようになってしまいました。
味覚は、千差万別なので絶対とは言えませんが、
「味のあるおいしいお茶」は、しっかりと吟味して、厳選して初めて出会うことのできるお茶です。
ぜひ、覚えておいてください・・・
当店では新茶販売は一般的なお茶屋さんと比べて大変遅いです。
ですがそのかわり「味のあるおいしいお茶」に出会える確率は大変高いと考えていただきたいです。
Q.産地からではなく、春芳茶園で購入する利点は?
A.
消費地の日本茶専門店の最大のメリットは、 「全国のお茶の中から厳選したお客様本位のお茶を選び製造することができることです」 |
産地直販は、魅力です。何が魅力かと言うと、産地直送の「割安感」が魅力です。
では、「味のあるおいしいお茶」に出会うためには何が必要なのでしょうか?
ズバリ!!
お茶の好きなお客様といつも接点を持ち、実際にどのようなお茶が喜んでいただけているかを常に感じられる場所にいることと、
さまざまな産地のお茶を冷静に比較して、その中でも「形にこだわらず、おいしさと安心にこだわって」お茶を選ぶことができることです。
これは消費地にいなければなかなかできないことです。
なぜなら、
産地にいるとどうしても、その産地の良さにこだわってしまう傾向が強くなります。
そして産地の都合でお茶を作る傾向が強くなります。
ぜひ、覚えておいてください・・・
消費地の日本茶専門店の最大のメリットは、
「全国のお茶の中から、厳選したお客様本位のお茶を選び製造することができることです」