第二回 横濱お茶べりコラム 美味しいお茶に絶対欠かせないこと!(1)
2015.09.08
よくお客様に、「ここのお店で出してくれるお茶は、本当においしいのに、自分で入れると同じように出すことができないのよね~」とお話をいただきます。
もちろんお店で入れるお茶だけ特別なお茶を使っているわけではありません。
美味しいお茶の入れ方の基本は
- 1 入れる茶葉が新鮮であること(重要!)
- 2 その茶葉にあった適量を急須・ポットに入れること
- 3 その茶葉にあった湯温を茶葉に注ぐこと
- 4 その茶葉にあった抽出時間で抽出すること
そしてさらに重要なのは、お茶屋さんによって選ぶ産地や生産者の特徴は違いますので、
そのお店のお茶の特徴を質問して、よく聞くことです。
いつ摘まれたのか?産地はどこなのか?生産者や生産工場は誰なのか?茶の品種は何か?
なぜこの品種なのか?そしてどのようにして作られたお茶なのか?
これを的確に答えられるのが本当の茶専門店です。
当社では「このお茶は、4月28日摘みの静岡牧之原のやぶきた品種の味の濃い深蒸し茶です。 2015年度は天候に恵まれて、雨が茶の適摘期に降らなかったため、とても高品質で安定したお茶が多い年です。 牧之原でも茶名人といわれる生産家のお茶なのでぜひお試しください。入れ方は茶葉の量が6から8gで、 湯温は80度前後、抽出時間は45秒前後で、ゆっくりと緑が濃くなるように入れてください」とそれぞれの茶に応じてお伝えしております。
お茶に対しての真剣で、美味しいお茶をお届けしたいという熱い想いがあれば、上記は基本的なことです。
しかーし!!
実は上記以上に絶対欠かすことのできない美味しいお茶を入れるために必要なことがあるのです!
それは・・・
「美味しいお茶を飲みたい、入れられるようになりたい」という強い思いです。
いくら茶葉を計量して、適温で、最上級のお茶を入れても
《つまらなそうに冷めた顔で、ただの作業のように言われた通りに入れる》のと
《ニコニコしながら、美味しいお茶どうぞ~!!》と入れるのでは
同じお茶でも美味しさがまったく違います。
お茶を美味しく入れるには、「お茶を楽しみ、美味しいお茶を入れたい」と思う「おもてなしの心」が一番大切なのです。
そしてお茶を知り、丁寧に入れることは、「おもてなしの心」を磨くことになるのです。
これこそが美味しいお茶を入れるために欠かせないことなのです!
自分が楽しく、そして周りを楽しませるお茶が入れられるようになっていきましょうね!
茶を通じて良縁が広がりますように・・・
春芳茶屋 後藤 隆典